生活にまつわるお金との上手な付き合い方

はじめまして「まつたろう」といいます。小さなお子さんを持つ、子育て世帯だと、お金に関する悩みがたくさんありますよね?子育て世帯のお金の悩みを解決すべく、自身の体験をもとに、子供向け貯蓄・保険・住宅ローンなどについて記事を書いています。一緒に悩みを解決しましょう! by ファイナンシャルプランナー まつたろう

大ヒット!明治安田生命のじぶんの積立を紹介、分析してみました

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最近、ネットでよく広告をみる明治安田生命の「じぶんの積立」を紹介します。月額払いの保険を契約する必要がありますが、毎月一定額を積み立てる貯蓄性のある保険です。例えば、毎月5,000円の契約をすると、毎月5,000円が積み立てられます。銀行預金の利息が「ほぼ0」という現状で、少ないですが利息がもらえるのと、あと仕組みが分かりやすいのがうけて、契約が12万件を突破しているようです。(2016年12月20日現在、公式ホームページより)

特徴

特徴としては、下記のとおりです。

1.契約時の返戻率は、いつでも100%以上

いつ解約しても積み立てた分が全額戻ってきます。
例えば、毎月5,000円積み立てたとして、1年間で60,000円となりますが、1年経過ちょうどで解約すると、60,000円が返金されるということです。
ちなみに、返金されるお金を保険業界では解約返戻金(かいやくへんれいきん)といいます。

2.保険料の払い込みは5年で終了し、10年で満期となる

5年で支払期間が終了します。そこからは所定の利率で運用され、10年で満期となります。5年間しか保険としてお金を積み立てることができません。5年以内の期間でお金を貯めたいような用途に向いているといえます。ちなみに5年で解約すると利息はつきません。満期の10年間解約せずに保険を継続すると、解約時に、積み立て金額の103.0%の解約返戻金がもらえます。

月々5,000円の契約で、上限の5年間支払うと、300,000円の積み立てとなります。ただし、この時点ではまだ利息は付きません。7年でよやく4,140円(1.03%)、10年で9,000円(3.0%)の利息がつきます。

(明治安田生命のホームページより引用)

メリット

メリットと言えるか少し微妙ですが、貯蓄性のある保険の場合、いつ解約しても保険として支払った額(=積み立てた金額)が1年目から全額返金されるというのは珍しいと思われます。たいがい手数料がとられるため、少なくとも数年のうちに解約すると、保険として支払った金額(=積み立てた金額)は全額戻ってきません。この「じぶんの積立」はいつでも100%とうたって(書いて)ます。

デメリット

5年間積み立てても、利息は0円です。銀行預金もほぼ0円なので同じですね。利息もらえないなら、保険に入る必要は低いです。余計な契約(保険契約)はせずに、銀行の定期積立の方がよいと思われます。ちなみに銀行の定期積立も利息はほぼ0円です。

生命保険会社に限らずですが、保険会社のはたん(倒産)のリスクがあります。ただし契約する保険は「保険契約者保護機構」という組織により保護されていますので、保険会社がはたんした時に、保険で積み立てた金額が全額返金されないということはないと思われます。
はたんする可能性の判断の材料として、ソルベンシーマージンという健全性を示す数値があります。ソルベンシーマージンが200%を超えているかどうかが1つの安全性を示す基準と言われています。

明治安田生命は883.5%(2016年9月現在)です。まずは大丈夫な範囲といえそうです。

他の投資商品と比べてみる

同一の金額を、投資信託で運用したらどうなるかシミュレーションしてみました。わたしが考える投資信託での一般的な運用利回り4%を基準に比べてみます。

じぶんの積立 0.27~0.37%

じぶんの積立で積み立てる場合には、シミュレーションでは利率0.27%となりました。実際にはもう少し高いかもしれません。ポイントとしては5年間しか元金を積み立てることができない=保険として積み立てれるのは5年間で30万なので5年経過以降は利率の分しか増えません。ただし利率も0.27%とかなり低いです。銀行預金が0.001%なのでそれよりは高いですが。10年だと9,000円の利率のはずですが、シミュレーションではうまく合わせれないため、6,500円となってます。利率9,000円もらえる場合は0.37%です。

投資信託 4.0%

わたしの経験上での話ですが長期的には、インデックスファンド型の投資信託の場合の期待できる利率は4.0%です。毎月5,000円を10年続け、4%で運用できるとしたら
5年 338,000円(じぶんの積立 304,140円)
10年 749,200円(じぶんの積立 309,000円)
となります。
無理やり比べてる感はありますが、利率の差が大きいです。もちろん投資信託にはリスクがありますので、必ずしも期待通りの利率となるとは限りません。が、ある程度の利益は見込めます。

まとめ

明治安田生命の囲い込み商品といえそうです。若い人で、お金に敏感な人が、銀行預金ではなく何か安全に資産を増やしたいというニーズから契約が増えていると思われます。言葉は悪いかもしれませんが、いったん、このような保険で契約者を増やし、他の保険商品販売の入り口と利用できるのかもしれません。保険会社としても、これで儲けようとは考えていないと思われます。

保険で積立と聞くと安全で安心のようなイメージがありますが、入るとしたら何を目的にお金を積み立てるのか明確にしてから保険に入るべきです。また、保険以外でお金を積み立てることができる選択肢があるため、銀行預金・投資信託などの投資商品・保険など、複数を比較検討すべきです。

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