JCBがクレジットカード払いによる新しい販売方法を開始しました。「ショッピングスキップ払い」です。この販売方法について解説します。
また、クレジットカードの基本機能である分割払いや、リボ払いとの違いについてもまとめました。
ショッピングスキップ払いとは
クレジットカードによるショッピングについて、1回払いにした金額について、当初の支払い月を1か月後から最長6か月後までの範囲で変更できるサービスです。
要するに、支払いを先延ばしにできるんです。
でも、その分手数料がかかるので要注意です。
ちなみに、ショッピングスキップ払いは、JCBのクレジットカードを利用している方や、もしくは各発行会社のクレジットカードで、JCBブランドにしている場合に利用できます。例えば楽天で楽天カードを発行し、ブランドをJCBにした場合などです。
支払いのタイミングについて
JCBの支払いについてですが、毎月15日締めの翌月10日払いとなっています。
例)
2019年4月10日支払い分
計算期間:2019年2月16日~2019年3月15日
2019年5月10日支払い分
計算期間:2019年3月16日~2019年4月15日
把握されていない方は、この機会に覚えておくとよいと思います。JCBのホームページで確認することもできます。
かかる手数料
手数料率:年率7.92%~15.00%、月だと0.66%~1.25%
※個人の信用状況により異なります
計算式:ご利用金額×手数料率(月利)×繰延月数(変更前のお支払い月からご指定のお支払い月までの月数)
これだけだとわからないので、お支払い例をもとに確認してみます。
例)
実質年率15.00%の場合 ※個人の信用状況により異なりますが、例として15.00%の場合
6月30日にショッピング1回払いにて1万円を利用し(8月10日お支払い分にて利用)、お支払い月を11月10日へ変更した場合(支払いを3か月後に変更)
↓
<計算式>
手数料:1万円×3か月×(15.00%÷12か月)=375円
合計支払い金額:10,375円
結果、1万円に対して375円なので、3.75%の利息を支払うことになります。
なんだ1万で375円か~。大したことないよね。
って思った方は要注意ですね。
375円でも、率で考えると3.75%なので相当高いです。
利用するメリット/デメリット
JCBのクレジットカードの引き落とし口座に、支払うための残高が不足している場合には使うと助かると思います。
ですが、そもそもお金が不足している状態でクレジットカードで買い物している時点で、無理が生じているとおもいます。
なるべくならこのような状態にならないようにしたいですね。
分割払いやリボ払いという手段もありますが、いずれにしても、クレジットカード会社に手数料を支払うことになります。
当たり前のことで恐縮ですが、どんな手数料だろうと、支払わなくてよいなら、支払わないほうがよいです。
通常の分割払いとリボ払いとの違い/特徴
下記の通り表にまとめました。
項目 | 分割払い | リボ払い | スキップ払い |
特徴 | 利用した金額を、設定した回数で均等に支払う分割払いの方法 | あらかじめ決めておいた金額を毎月支払う方法 | 1回払いの場合に、その支払い月を月単位でうしろにずらす方法 |
金利 | 実質年率7.92~18.00%(月利0.66~1.50%) | 実質年率8.04~18.00% | 年率7.92~15.00%(月利0.66~1.25%) |
利用例 | 3万円の商品を3回の分割払いで購入した。 | 3万円の商品を毎月5千円のリボ払いで購入した。 | 3万円の商品を一括払いで購入したが、支払い月を変更した。 |
支払イメージ | ※3万円の商品を6回払いで購入
3月:購入 【実際の支払金額】 4月:5,000円の支払い+手数料221円 合計:3万円+手数料1,326円=3万1,326円 手数料は1,326円 |
※毎月5千円のリボ払いの場合、3万円の商品を購入
3月:購入 【実際の支払金額】 合計:3万円+手数料1,335円=3万1,335円 手数料は1,335円 |
※3万円の商品を購入
3月:購入 【実際の支払金額】 手数料は1,875円 |
通常の分割払い→分割回数を決めた時点で、手数料の総額が決定する。支払い回数が多いほど手数料が高額になる。
リボ払い→上記の例だとわからないが、毎月の残額に対して手数料がかかるため、支払い回数が多くなるほど、手数料が高額になる。支払い回数が多くなる=毎月のリボ払いの金額が少額であればあるほど、手数料が高額になるということ。
スキップ払い→支払い月をあとにすればあとにするほど、手数料が高額になる。
<注意>
上記の支払いイメージは、あえて支払い月を9月にそろえたため、スキップ払いで購入する方法が、手数料が一番高くなっています。
スキップ払いが一番リスクがあるということではないです。
はっきり言うと、リボ払いが一番こわいと思います。リボ払いでは、毎月の支払金額が一定のため支払い金額がわかりやすく無理がないと思います。しかし、毎月の支払金額が一定のため、リボ払いでの買い物をどんどんすると、未払いの合計金額に対して手数料がかかるため、支払う手数料がどんどん増えていきます。
まとめ
ショッピングスキップ払いの手数料は、年間で最大15%と、大変高い金利となっています。金利とは、支払う手数料のことです。
分割払いやリボ払いもそうですが、本当に必要な時以外は、なるべく利用しないのがベストです。
それにしても、新しいサービスって出てくるんですね。クレジットカード会社は、あの手この手で手数料をとろうとしてきますので、注意が必要です。
もしどうしても使うことになった場合は、理解して使うべきだと思います。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
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