楽天のクレジットカードの機能の「後からリボ」というリボ払いの仕組みを利用してみました。これまでリボ払いを利用したことがありませんでした。そこで、リボ払いすることでどのくらいの手数料になるか、実体験で確認してみました。
目次
リボ払いとは
リボ払いとは、クレジットカードを利用して買い物をした場合に、通常だと翌月に全額を支払う1活払いか、2回以上の分割払いで支払うことになります。これを、あらかじめ決めた金額で分割払いするという仕組みです。
例えば、リボ払いで毎月1万円ずつ支払うという設定をしておけば、10万円の買い物だと、毎月1万円の支払いで10回=10か月かけて支払いを完了させるということになります。
なお、あらかじめ決めた金額で毎月支払いますが、買い物を繰り返しても、毎月の支払金額は変わりません。1万円ずつなら、毎月1万円のまま増えません。このためさらに10万円の買い物をして、リボ払いの合計金額が20万円となったら、毎月の支払は1万円のままで、支払い期間は10か月から20か月にのびます。
また、リボ払いを利用すると手数料がかかります。
後からリボとは
楽天カードのクレジットカードで、分割払いで買い物をして、この分割払いの支払いをリボ払いに変更することができます。
これが「後からリボ」です。
例えば、クレジットカードで一括払いで買い物をしたが、このクレジットカードの支払月のときに、支払うためのお金が不足している場合に、「後からリボ」をすることで支払いの先延ばしにできるということです。買った商品ごと(1つの明細ごと)にリボ払いに変更できます。。
そもそも、計画的ではない買い物は論外ですが、あえてリボ払いを利用するのであれば便利なサービスです。
分割払いとの違い
リボ払いを、クレジットカードの一般的な利用方法である「分割払い」と比べることで、詳しく解説してみます。
分割払いは、買い物した金額を、自分で指定した「回数」で分割払いする仕組みです。これに対してリボ払いは、買い物した金額を、自分で指定した「金額」で分割払いする仕組みとなります。
分割払い→自分で指定した「回数」で分割して支払う
リボ払い→自分で指定した「金額」で分割して支払う
例)10万円の買い物
分割払い→10回→毎月1万円
リボ払い→毎月1万円と設定→10か月で支払い完了
※本当は、分割払いもリボ払いも手数料がかかりますが、ここでは便宜上無視しています。
この場合は同じ10回=10か月で支払いが完了します。
なお、リボ払いはどれだけ買い物をしても、毎月1万円と設定していたら、月々の支払金額は変わらないため、返済期間だけが長くなります。
例えば10万円の買い物を2回繰り返しても、毎月の支払額は1万円のままです。しかし、支払いが完了するまで20か月かかります。
毎月の支払金額が増えないため、買い物を繰り返しても月々のお金の負担が重くなっていきません。この点がリボ払いのメリットであり、こわい部分でもあります。
リボ払いの手数料についてシミュレーションしてみると
リボ払いすると手数料がかかります。
手数料は年間で15.0%です。
どのように15%の手数料がかかるかを実際にリボ払いした例で説明します。
楽天カードのサイトに、リボ払いで買い物した場合の支払金額のシミュレーションツールがありますので、これを利用して計算してみます。
ショッピングリボ返済シミュレーション入力の画面です。
出典:楽天カード
ショッピングリボ返済シミュレーション結果の画面です。
出典:楽天カード
手数料を詳しく解説すると…
例)39,000円の買い物
※39,000円の電化製品を買ってみました
8月に買い物
↓
9月に第1回目の支払い
元金:10,000円、手数料:487円、合計:10,487円
39,000×15%÷1/12か月=487.5
↓
10月に第2回目の支払い
元金:10,000円、手数料:362円、合計:10,362円
29,000×15%÷1/12か月=362.5
↓
11月に第3回目の支払い
元金:10,000円、手数料:237円、合計:10,237円
19,000×15%÷1/12か月=237.5
↓
12月に第4回目の支払い
元金:9,000円、手数料:112円、合計:9,112円
9,000×15%÷1/12か月=112.5
手数料の合計:1,198円
この計算からわかることは、手数料は支払いの残額に対して計算されるということです。よって、残額が大きいほど手数料が多くなります。
この例だと毎月1万円ずつ返済するので4回で返済が完了しています。
この場合、39,000円に対して1,198円なので3%の手数料がかかったことになります。
1,198÷39,000円≒0.03=3%
毎月の支払金額の設定
毎月の支払金額は、何も設定しない(いわゆるデフォルト値=初期値)と3,000円です。
39,000円の買い物で3,000円ずつ支払っていたら13か月もかかります…
毎月の支払金額の設定というか変更は、楽天カードのサポートセンターに電話で依頼しても可能ですし、楽天カードのサイトからも自分で手続きするのも可能です。
毎月の最低の支払金額に注意
リボ払いの利用金額(リボ払いの残高)によって、毎月の最低の支払金額が決まっています。
どういうことかいうと、支払金額の最低は毎月3,000円です。
しかし、リボ払いの残金が増えてくると、最低3,000円という金額が4,000円になったりするんです。
下記のように決まっています。
<~20万円まで>
3,000円/月
<20万円超~>
4,000円/月~
※残高5万円増すごとに1,000円ずつ加算
リボ払いとはいえ、3,000円ずつだといくら経っても残額が減らないので、金額が増えていく仕組みのようです。
後からリボにするタイミング
わたしの試した例だと、8月に買い物して、その月のうちに「後からリボ」に変更しました。今回は楽天カードのサポートに電話して変更してもらいました。
8月下旬 39,000円の電化製品を楽天カードで一括払いで購入
8月末 上記の電化製品を後からリボに変更
9月27日 後からリボの1回目の支払
今回は、クレジットカードで買い物したのと同じ月のうちに後からリボに変更しましたが、買い物の翌月に入ってから変更しても間に合います。
少しややこしいですが、買い物した翌月の5日までに変更すると、翌月からリボ払いによる返済がはじまります。また、6日から20日までに変更した場合は、翌々月からリボ払いによる返済がはじまります。
分割払いは2回払いまで手数料が無料(参考)
少し話は変わりますが、
分割払いも、リボ払いと同様に手数料がかかります。
しかし、楽天カードの分割払いは「1回払い」と「2回払い」が手数料が無料です。2回までの分割払いで十分な場合は、こちらをうまく利用するのが賢いかもしれません。
楽天のキャンペーン期間中にリボ払いするとポイントがもらえる
いつもキャンペーンしています。
このキャンペーンに申し込んでからリボ払いすると、楽天スーパーポイントがもらえるので、手数料の負担が軽くなります。
とはいってもそれほど多くもらえるわけではありません。
当たり前ですが、キャンペーンでポイントをもらうために、リボ払いを利用してはダメですね。
まとめ
通常はリボ払い設定をOFFにしておき、必要に応じて「後からリボ」を利用するのは賢い方法かなと思います。
分割払いでも、2回払いまで手数料がかからないので、一括払いだと負担が大きい場合は、2回払いにするのも手です。
分割払いやリボ払い前提で買い物をたくさんすると、残額がどんどんふくらみ、毎月の手数料が高くなってしまいます。
利用するにしても、理解して利用することをおすすめします。でも、正直なところリボ払いは基本的に利用しないことをおすすめします。
JCBのクレジットカードのリボ払いについてもまとめたので、参考にしてください。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
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