日経平均株価は、「日経平均」や「日経225」と呼ばれる指数です。日経平均株価は東京証券取引所の第1部に上場している会社から225社選定し、その平均を求めた値です。日経平均株価やTOPIXについて、やさしく書いた記事はこちらをどうぞ。
さて、日経平均株価の構成銘柄が入れ替わるようです。今日は、日経平均株価について入れ替えの仕組みやその他の仕様をみていきましょう。
発端は東芝の東証第二部への指定替え
東芝が、8月1日から東京証券取引所の第二部に指定替え(鞍替え)となるため、日経平均株価において、東芝を構成銘柄から外し、代わりにセイコーエプソンを入れるようです。
新銘柄
セイコーエプソン
証券コード:6724
みなし額面:25円
セクター:技術
市場への影響があるため、事前に発表し、実施は第一営業日と決まっています。なので8月1日(火)に入れ替えとなります。
今回は臨時入れ替え
今回の入れ替えは臨時入れ替えに該当します。どのような場合に入れ替えが発生するのでしょうか確認してみましょう。日経平均株価算出要領を確認すると下記のように記載があります。
次の事由などが生じた結果、東証第1部上場銘柄でなくなったものは、構成銘柄から除する。
・倒産(会社更生法または民事再生法の適用申請や会社清算など)による整理銘柄指定または上場廃止
・被合併、株式移転、株式交換など企業再編に伴う上場廃止
・債務超過などその他の理由による上場廃止または整理銘柄指定
・第2部への指定替え
なお、監理銘柄に指定された銘柄については原則として除外候補とするが、除外の実施については、事業の存続可能性や上場廃止の可能性など状況を個別に判断した上で決定する。
今回は4つ目の「第2部への指定替え」に該当しますね。個人的にはもっと早くに指定替えしてもよかったのではと思いますが、いろいろ複雑な事情があるのでしょうね。
日経平均株価の計算方法
日経平均株価の計算式はこちらになります。株価をみなし額面換算したうえで合計し、除数で割って計算します。
・株価…日中の取引の終値の値を採用する
・みなし額面…株価の値だけを比べると大小さまざまあるため、値を統一させるためにみなし額面を用いる(25,50,125,etc)
・除数…以前は構成銘柄数だったが、現在は構成銘柄数に修正をかけて除数を求めている
もっと詳しく知りたい場合は、日経平均株価算出要領に詳しく掲載されていますので、そちらをご確認ください。
日経平均株価の仕組みを理解することは重要
最近、インデックスタイプの投資信託で長期投資がはやっていますが、まず購入するのが国内株式のインデックスタイプの投資信託ですよね。となると、日経平均株価に連動する、とかキーワードがすぐ出てきます。これを覚えておけばずっと使える知識になりますね。どんな銘柄が入っているかもみておいて損はないと思います。リンクは下記に貼りましたので興味がある方はどうぞ!
参考リンク
日経平均株価算出要領
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/file/nikkei_stock_average_guidebook_jp.pdf
日経平均株価を構成する225銘柄
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/file/nikkei_stock_average_par_value_jp.pdf
↓
このような感じで閲覧できます。
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