投資をはじめたいと考えている人複数人に話を聞く機会がありました。投資をはじめようと考えたきっかけは人それぞれでした。今回は、投資をはじめるまでの投資の必要性やどのように投資に向かい合ったらよいかについて、まとめてみました。
目次
投資をはじめたいと思ったきっかけ
何人かに聞きましたが、以下のような理由でした。
・結婚して子供ができたらから投資について勉強したい
・お金が余っているので、毎月少しずつ投資したい
・なんとなく投資に興味があってはじめてみたい
・とにかくはじめたいので情報収集中
ぼんやりした人もいますが、みんな興味あるということだと思います。まあ、投資がしたいというよりはお金を貯めたいという人もいると思います。どちらかですが、お金を増やしたい、とも思っているはずです。
私自身の理由としては、少し前の話になりますが、定期預金を検討していて、銀行に預けたとしても、預金金利がそれほど高くなく、何かしら投資などして銀行より高い金利で運用したいと考えたのがきっかけです。
投資をする目的は人それぞれ
投資をする目的はひとそれぞれだと思いますが、それでよいと思います。私は現在、家族の将来のためと老後のためを目的として、長期投資を目指してやっています。
具体的にパターンに落とし込んでみると…
1.車を買うため
2.結婚資金のため
3.子供の学費のため
4.家を買うため
5.老後のため
6.お金が余っている
7.お金を増やしたい
などなどですが、1.4.あたりはローンを組む人が多いため、そのために投資を始める人は少ないと思われます。長期的な視点で、老後のためや、お金があるので始めたいという目的がしっくりくるのかなと思います。
投資をする目的をもちましょう。後に出てくる、目的ごとに投資の種類を変える、という部分に関連します。
投資はギャンブルではないし、リスクも投資の種類により異なる
何を目的に投資を始めるとしても、知識は必要です。
投資をやったことのない人は、投資はギャンブルだとか、怖いとか、お金がなくなったらどうするのか、とか言いますよね。そうかもしれませんが、投資にも種類があるので、安全なものとそうでないものがあります。
投資の種類を理解して、それから発言してもよいのではと思います。なので、必要最低限の知識は必要なのです。
投資の種類と利回り(リスク)
投資にはどのようなものがあるか理解しておきましょう。前にブログでも書いた投資の種類(一例)を紹介します。2017年3/初時点の情報となります。
<リスクごとの投資/期待利回り(期待リスク) ※年率>
■リスク高
・外貨預金 0.1-0.73%(三菱UFJ銀行、3万米ドル以下運用)
・FX ~10.19%(セントラル短資FX、トルコリラ)
・不動産投資 ~10%(一般論としてこれくらい)
・株式投資配当狙い 4.4%(配当利回り12位のあおぞら銀行、配当による利回りだけ考慮)
・株式投資値上がり狙い 23.9%(キヤノンを2017年1月からの最安値で購入し、最高値で売った場合)
・仕組債 7.36%(マネックス証券2016年、ファーストリテイリングの参照株式株価連動債券)
・貯蓄性保険 数%
■リスク中
・投資信託 3-5%(インデックスファンド)
・ETF 3-5%
・ファンドラップ 1-5%(アクティブファンド or インデックスファンド)
・ロボアドバイザー 1-5%(一般論としてこれくらい)
・債権 ~1.36%(ソフトバンク社債 第47回目を参考)
■リスク低
・銀行普通預金 0.001%(みずほ銀行、普通預金金利)
・銀行定期預金 0.01%(みずほ銀行、定期預金)
※企業型確定拠出年金(通称:DC)、個人型確定拠出年金(通称:iDeCo)は、それで何を購入するかがポイントとなりますので、ここには挙げておりません。リスクとしては中程度だと思います。
このように、投資には様々な種類があります。別に株やFXだけが投資ではなく、投資信託や預金も投資といえます。個々にリスクも異なりますし、期待される利回りも異なります。利回りが高いものは、その分リスクも高いといえます。例えば、ある株式を購入し、10%値上がりする可能性があるとしたら、10%値下がりする可能もあるということなんです。
こうして並べると、様々ありますが外貨預金や保険での運用などは、身近で行っている人がいるのではないでしょうか。
リスクの取り方
投資初心者が、上記のリスク高の投資を行うにはリスクが高すぎるので絶対におすすめしません。リスク中かリスク低からはじめるべきです。なお、その中でもどれからやるかはもちろん検討が必要となります。
例
外貨預金→例えば円からドルに換えるだけで、銀行なら手数料1%とられます。ネット証券だともう少し手数料安いですが、得られる利益に比べて手数料の割合が高い。また為替のリスクがあります。
貯蓄性保険→仕組みが複雑。中途解約で払い込んだ部分が全額戻ってこないなど。保険を投資的に利用するべきではないです。お金を貯めるという計画が立てにくく、資金の流動性が低くなります。
無難にはじめるには、投資信託が適しています。投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドという種類があります。投資信託は「リスク中」に分類しましたが、インデックスファンドであれば、アクティブファンドと比べてリスクを抑えることができます。
投資信託については、こちらの記事をどうぞ
目的ごとに投資の種類を変える(ここ重要!)
それでは具体的に投資をはじめる場合を想定して、整理していきましょう。投資の目的に応じて、どのような投資の種類を採用するかを決めます。
1.短期の目的(~10年程度)
・数年後に車を買いたい 200万円
・結婚資金を貯めたい 200-300万円
↓
銀行の普通預金または定期預金(定期積立)
お金を使いたい時期が数年後とか近いため、お金を減らしてしまうと、挽回することが難しいです。例えば、月に3万円の積立をしてお金を貯める計画が、投資に失敗して月に6万円を貯める計画に変更する、といったことは生活的に大きな負担がかかります。
なので、投資しても利益は少ないですが、銀行の預金や定期預金が適しています。
2.中期の目的(10-20年以上)
・子供を大学にいかせたい 400-600万円
・家を買いたい 頭金として500万円
↓
投資信託
ETF
10年ぐらいの中期ですと、預金では心細く、ある程度のリスクをとり、利益を狙ってもよいと思います。もちろん、預金でもよいのですが、現在、無難に資金を増やせる方法がありますので、ここでは前向きに投資について考えてみてください。
投資信託での投資が無難です。例えば、日経平均株価(日経225)といった指標に連動するインデックスファンドを定期的に購入すれば3-5%の利益を得られると一般的に言われています。数年の期間で見ると、下がる場合もありますが、長期的には運用が安定してくる場合が多く、投資初心者から上級者まで投資信託で運用する人は多いです。
投資信託の場合、数年経過して、やっぱり短期の目的のためにお金が必要となった場合に、すぐに換金することができるので、流動性・換金性が高いです。
3.長期の目的(20年以上)
・老後の生活費を貯めたい 1,500-3,000万円
↓
投資信託
確定拠出年金(企業型、個人型)※
※企業型をDC、個人型をiDeCoと呼びます
投資信託は、上で書いた通りですが、長期の目的での投資においても適しています。投資信託で長く積み立て投資をしていけば、金額が安定していき、運用次第ではありますが、損失の出にくい投資も可能となります。
確定拠出年金は、国の制度ではありますが、運用は自己責任で行います。会社もしくは自分が決めた証券会社等で口座を開き、毎月一定の額を拠出し(銀行引き落とし)、投資信託等を購入して運用する仕組みです。
企業型の確定拠出年金は、会社が一部の資金を拠出してくれる場合があるため、存分に利用しましょう。税制面では、企業型も個人型も拠出した金額が所得控除となるため、翌年の税金が安くなります。
なお、年金制度の1つであるため、一定期間お金を引き出すことができません。このため流動性が低いと言えます。毎月、無理のない金額を拠出するように検討する必要があります。ただし、おすすめの投資方法となりますので、是非利用しましょう。
投資へのお金のまわしかた
何もすべてのお金を投資商品につぎ込む必要はないです。普段の生活で使わない余剰資金や、毎月の収入から一定額を投資にまわしていけばよいのです。
1か月の収入のうち5万円を投資にまわせるとしたら…
3万円…定期預金
2万円…投資信託などへの積立投資
でもよいと思います。
これは、上でも書きましたが、目的に応じた投資方法の選択によってきまります。短期目的で車を購入したいのであれば、毎月一定額を定期預金にするでよいですし、子供の大学の費用にするのであれば、一部を投資信託で運用するのもありです。
毎月の収入からいくら投資にまわせるかについては、生活費をのぞき、毎月いくら残るのかを分析してから決めましょう。個々の家庭によって異なりますが、毎月の収入の1割程度は可能でしょうか。
まとめ・投資をはじめよう
投資は人生を豊かにします。生きていくうえで投資の知識をつけることはとても大事だと思います。投資に対する不安感や偏見をなくし、向かい合ってみましょう。何かご不明点があれば、コメントやメールください。
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