前回の記事の続きです。東証株価指数(通称:TOPIX)に連動するインデックスファンドを継続的に購入していた場合に、利益が出るのか検証します。
前回の記事はこちらになります
概要
TOPIXを継続的に積み立て投資すれば、毎年数%の利益が出ると、ちまたでは言われてますが、はたして本当なんでしょうか。
前回の記事では、実際にTOPIXに連動したインデックスファンドを購入していた場合の具体的な数値を書かなったので、今回の記事で、それに近い数値のシミュレーションを行いたいと思います。
ちなみに、積立投資とは、毎月一定額のインデックスファンドを購入することを意味します。ネット証券で証券口座を開設し、銘柄を指定することで、毎月一定額を買い付けることができます。このように、インデックスファンドを積立投資で購入することが長期積み立ての基本パターンのように言われてますが、特に、東証株価指数(通称:TOPIX)と、日経平均株価(通称:日経225)の2つのうちどちらかを購入するのが一般的です。
シミュレーションの方法
仮に、東証株価指数と全く同じ値が、販売価格となっているTOPIX連動インデックスファンドがあったとします。これをある年から毎年同じ日に1万円で買えるだけ買ったとしたら、利益がでるのでしょうか。毎月同一の金額で買うのがポイントです。(いわゆるドルコスト平均法という購入方法)
ここではシミュレーションなので毎年8月4日に購入したとします。
実際にシミュレーションしてみると
10年前から購入していた場合(ドルコスト平均法)としてシミュレーションしてみました。下記のようになりました。
説明が必要ですよね。
積み立て投資は、通常は毎月一定額を投資(購入)しますが、この例ではわかりやすくするために1年に1回一定額を投資しています。
2007年は、TOPIXが1672.54円(本当は円ではないですが、便宜上円としています)なので、10,000円で5.98個(個というよりかずですが)購入できます。2008年は、TOPIXが値下がりしているので、8.01個購入できました。このように買っていくと、平均購入単価が毎年変化していきます。そして、最終的に現時点(2017年8月4日)で利益が出るのか確認しました。
結果は…
2017年8月4日に11回目の投資すると合計110,000円の投資となりました。現在の価値=時価は160,547円となりました。利益は50,547円です。
投資額:110,000円
時価:160,547円
利益:50,547円
平均購入単価:1,117.80円
最新価額:1,631.45円(1,631.45-1,117.80が1単位当たりの利益)
まとめ
10年前から購入した場合でシミュレーションしましたが、利益が出ました。ただし、相場次第な面もあると思います。少なくとも、2007年から初めて2012年までは損失となっていますし、上昇局面まで買い続けることが大事だと分かりました。継続的に一定額を投資していくことで購入価額が平均化されていきます。毎月一定額を投資する場合は、上昇相場の場合に利益が出ますが、逆に、下降相場だと損失となります。下降相場があったとしても、その後、上昇相場となるのであれば利益がでます。
上昇相場がずっと続く…利益出る
下降相場がずっと続く…損失となる
下降相場と上昇相場が存在…最終的に上昇相場になるなら、利益が出る可能性が高い
未来のことはわかりませんが、TOPIXの値はTOPIXの発足以来、数値が上昇してきているのは事実です。TOPIXに連動するインデックスファンドに投資することはある程度堅い投資と言えると思います。
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